純吉(以下、純):今日は渡部さん、宜しくお願い致します。
渡部さん(以下、渡):宜しくお願いします。
純:ではまず、やっぱりこれを聞かなくてはいけないんですが、
役者を始めたキッカケを教えてもらえますでしょうか?
渡:やりたい事がなくって、高校出てからブラブラしてて、
資格なんかもなかったから。つまらなかったらすぐ辞めようと思って、始めました。
純:じゃあ、役者がやりたくってしょうがなかったというわけではなかったんですね。
渡:映画も舞台も観なかったし、元々パイロットになりたかったんだけど、
視力足りなくて。他にやりたいこともなかったし大学に行くつもりもなかったから、
取り敢えず新聞奨学生として住み込みで働いてて。
それで全国から夢持ってきたヤツラと寮で話してるうちに、
あぁ、自分はそういうのないなって。
中でも映画とか音楽とか好きなヤツがいて話を聞いててね、
今の自分からなるべく遠い仕事をしようって突飛な事を考えたのが始まりだね。
ときめくような話じゃないよ。飽きっぽい方なんだけど、
これだけは今のところ違ったね。